株式会社村田製作所

株式会社村田製作所(www.murata.com/ja-jp

<志望動機に使えそうなキーワード>
電子部品大手。京都を代表する企業の1社。積層セラミックコンデンサ等で世界的に高いシェアを保持、その高い技術力に裏打ちされた電子部品で、通信を始めとした世の中で不可欠とされる分野を裏側から支えている。今後は、電気自動車、エネルギー、ヘルスケア等の多くの新しい分野に挑戦。中でも、自動車分野では自動車メーカーにとって最も大切な安全技術に村田製作所の電子部品が使用されている。海外の売上比率は9割以上、グローバルに事業を展開。広報活動の一環としてムラタセイサク君、ムラタセイコちゃんといったロボットを用いて技術力を広告・アピールしており、その姿勢は非常にユーモアなセンスを感じる。
なお、京都には村田機械という会社もあるが、それとは全く別物。


1.筆記試験
事前に自宅でWeb試験。計算問題と読解がかなり難しく、最後まで解くことができなかったが、あの出来で最終面接まで呼ばれたので、あまり重要視されていないのかもしれない。

2.適性試験
筆記試験と同時にWebで行われる。特殊なものではない。

3.人事面談:無

4.面接(1次)
人事課長、業務担当課長、人事課長の3名。ここの会社の面接の特徴は、最初に面接担当者が名前を名乗らないこと。そして「muRata」のロゴが入った作業着を着ていることだ。面接は、担当課長による圧迫面接。あまりに質問がきつ過ぎて、人事課長が答えに窮する私のフォローに入るくらいだったので、この人が特殊だったのかもしれない。実務内容以外には、業界の動向に関する意見などを求められた。人事異動が多く、一度は東北に行ってもらうことなど念押しされた。最後の質問タイムでは、2つ質問したところで「ああ、もういいですか」と質問を遮られた。強制終了させられた面接は生まれて初めて。
中途採用者が活躍しているかと質問すると、昇進に関して一切差別はなく、むしろ中途採用者の方が昇進している時期もあった、役員になって活躍している人もいるとの回答だった。

5.結果(1次)
2日後、メールで通知。落ちたと思っていたら合格。なぜ通過したのか謎。最終面接へ。

6.最終面接
人事課長、業務担当役員、人事部長の3名。やはり誰も名乗らない。1次面接同様の圧迫面接かと思いきや、普通の面接だった。しかし、担当業務に関する質問は鋭かった。「最近読んだ本は何ですか」「なぜその本を読もうと思ったのですか」「八方美人なタイプですか」「普段は誰と遊んでいますか」等、新卒時の面接で良く聞かれたような質問もいくつか聞かれたことも印象的であった。

7.最終結果
2日後、メールで通知。不採用。手ごたえがあった最終面接がダメで、手応えのなかった1次面接が通過。この会社の基準が良く分からない。


▮交通費支給:有

▮オフィス環境:超巨大なビル。本社内部は内装がホテルのような部分もあった。但し、最寄駅(JR長岡京駅)や周辺環境はショボイ田舎なので、そのギャップの差が激しい。

▮対策として読んだ本等
電子部品だけがなぜ強い」(村田朋博)
たまたまこの本を持っていたので、電子部品業界の参考に読んだ。本書で主張されている「世界一」にこだわり、絶対に他社と同じことをしない「天邪鬼経営」=電子部品企業というのは、村田製作所の経営戦略にも当てはまる。ただ、当然ながらあまり面接の役には立たなかった。
村田製作所の年収事例・社風
ネット情報として。採用で良く聞かれる質問についても書かれてあった。

▮印象
一言で言うならば秘密主義。面接官から旅費精算等をしてくれた女性まで、誰ひとりとして名前を名乗らず、ある意味、情報管理が徹底されているのであろう。最終面接で落ちたが、正直な気持ちとしては、1次面接を受けて、直属の上司になるであろう人間(課長)が良くない印象だったので、内定が出ても行っていなかったかもしれない。
なお、業績が好調であることもあり、株価(6981)は安定し、社員の年収は総じて高い。加えて本社勤務だと京都の田舎暮らしになるため生活コストは安く、比較的余裕のある生活が送れるのではないだろうか。